AIコラム / AI人事

「AI人事部」とは?
社員と“共に育つ”新しい人事のかたち

/ 著者:石川直輝(株式会社and° 代表)

「AI人事部」とは、採用・面談・育成をAIが伴走し、最終判断は人が握る人事のかたちです。社員を監視するためではなく、社員と“共に育つ”ために使う——それが、私たちの考えるAI人事部です。

「AI人事部」とは?

AI人事部とは、人事のしごと——採用、面談、育成——のかたわらにAIが寄り添い、記録と気づきを支える新しい人事のかたちです。担当者の代わりに人を裁く存在ではありません。一人ひとりの成長を記録し、次の一手を一緒に考える伴走役。それがAI人事部です。

大切なのは、何のために使うか、です。私たちはAI人事部を「人を管理するため」ではなく、「人が育つため」に使います。人はコストではなく、時間をかけて実る蓄財。だからこそAI人事部は、欠点をあげつらう道具ではなく、育ちを見守り、伴走するための仕組みとして設計されています。

AI人事部は何をしてくれる?

AI人事部が担うのは、人事担当者が「本当はやりたかったのに、手が回らなかった」ことです。代表的なのが、採用時・週次・月次の音声AI面談です。

成長の記録を、AIが残す

面談での受け答え、声の調子、前回からの変化。これらをAIが聞き取り、本人の成長の記録として残していきます。記録するのは行動の監視データではなく、「この人がどう育ってきたか」という物語です。担当者が代わっても、本人の歩みは途切れません。

育成と配置の打ち手を、AIが提案する

蓄積された成長の記録をもとに、AIは「次にどんな経験を積むとよさそうか」「どんな配置が本人を活かせそうか」といった打ち手を提案します。ただし、それはあくまで提案です。決めるのは人事担当者であり、現場のマネージャーです。

使うほどに、AIも育つ

人事担当者が下した判断や、その後の本人の変化をAIが学び、提案の精度が上がっていきます。社員が育つほど、AI人事部も育つ。私たちはこれを「共育(ともいく)」と呼んでいます。人とAIが、同じ方向に一緒に育っていく関係です。

“監視”とどう違う?

「AIで人事」と聞くと、勤務態度の点数化や、こっそり見張られる仕組みを思い浮かべるかもしれません。AI人事部は、その対極にあります。

監視は、できていないことを探して指摘する営みです。伴走は、できるようになったことを一緒に喜ぶ営みです。AI人事部が向いているのは後者——評価して順位をつけるのではなく、伴走して育ちを支えるほうです。記録の主語はいつも本人で、目的はいつも本人の成長にあります。

監視を前提にした人事は、社員に身構えさせます。伴走を前提にした人事は、社員に「ちゃんと見てもらえている」という安心をもたらします。私たちがAI人事部で目指すのは、後者の関係です。

従来の人事とAI人事部は、どう違う?

従来の人事と、“共に育つ”AI人事部の違いを整理すると、次のようになります。

観点従来の人事AI人事部(共に育つ)
主な役割評価・管理が中心伴走・育成が中心
面談の頻度年1〜数回が中心になりがち採用時・週次・月次で継続的に
残すもの評価シート・結果の記録一人ひとりの成長の記録
人の判断担当者の記憶や印象に依存しがち記録をもとに、確定は必ず人が行う
社員から見た印象裁かれる・見張られる見守られる・伴走される

AI人事部は、従来の人事を否定するものではありません。担当者が一人ひとりと向き合う時間を取り戻し、その判断を記録で支える——人事を「人が主役のまま」強くするための考え方です。

導入の進め方

AI人事部は、いきなり全社で評価制度を入れ替えるものではありません。小さく始めて、育てていくのがいちばん続きます。

業種は問いません。採用・面談・育成という営みはどの会社にもあるため、自社の人事の進め方に合わせて取り入れられます。

AI人事部を体現するサービス「ミノリ」

この「共に育つAI人事部」という考え方を、私たちが形にしたのが「ミノリ(実り)」です。株式会社andAIが提供する、共に育つAI人事SaaS。

採用・週次・月次の音声AI面談で社員の成長を記録し、配置・育成を伴走で支えます。貫いているのは「人はコストでなく、実る蓄財」「評価でなく伴走」「社員が育つほどAI人事も育つ」、そして「AIは提案、確定は人」という思想です。人を裁くための監視ツールではなく、人を実らせるための伴走ツール。それがミノリです。

“共に育つ”人事を、はじめてみませんか

採用・面談・育成をAIが伴走し、確定は人が握る。社員と一緒に育っていくAI人事「ミノリ」の考え方と機能を、ぜひご覧ください。導入のご相談はお問い合わせから承ります。

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よくある質問

「AI人事部」は社員を監視・管理するための仕組みですか?

いいえ。AI人事部は監視のためではなく、社員と“共に育つ”ために使います。記録するのは欠点や行動の監視データではなく、本人の成長です。面談での気づきや変化を残し、次の育成につなげるための伴走役だとお考えください。

AI人事部は最終的な合否や評価まで決めてしまうのですか?

決めません。AIは面談の所見や育成の打ち手を「提案」するところまでで、採用の合否・配置・評価の確定は必ず人が行います。「AIは提案、確定は人」を前提に設計しているため、人事の責任と判断は人の手に残ります。

特定の業種でないと導入できませんか?

業種は問いません。採用・面談・育成という人事の営みはどの会社にも共通するため、AI人事部「ミノリ」は業種を問わず導入できます。自社の人事の進め方に合わせて、音声AI面談や成長記録の使い方を調整します。

AI人事部を入れると、人事担当者の仕事はなくなりますか?

なくなりません。面談の記録づくりや振り返りの整理といった手間はAIが引き受けますが、人と向き合い、最終的に判断するのは人事担当者です。AI人事部は担当者を置き換えるのではなく、一人ひとりと向き合う時間を取り戻すための伴走役です。